久しぶりだな。ハイレバゴリラだ。
新型コロナウイルスの影響で、我々の実生活にも多大なる影響が生じておるが、諸君らは元気にトレードしているだろうか?また、勝っているだろうか?
どうした⁉冴えない顔して‥‥‥
この相場の乱高下に巻き込まれてしまったのかのう。ふ~む。
こんな時だからこそ、原点に立ち返って古典的名著を読み返そうではないか。
本日、ワシから紹介するのは、「先物市場のテクニカル分析」である。もう既に読んだことのある者もおることであろう。
「先物市場のテクニカル分析」について
本書は、1990年に出版されており既に30年も前の書物である。著者は、ジョンJマーフィー。
本書の序文には、次のように書かれておる。
「テクニカル分析の大きな力の一つは、その普遍性にある。時間、市場環境を問わずに適用ができる。日計りのトレーディングにも、数年にわたるトレンド分析にも有効なのがテクニカル分析である。金・石油・大豆等の伝統的商品先物にも、通貨・金利・株式先物指数等の金融先物にも利用できる。また、テクニカル分析をもってすれば市場間あるいは国際間の境界線を渡ることはいとも簡単である」
「先物市場のテクニカル分析」序文より
要するに、テクニカル分析をしっかりと身に着けることができれば、デイトレードであろうとスイングトレードであろうと通用するし、また、ゴールドやオイル、FX、株価指数などどんな市場であっても通用するというわけである。
事実、著者の言う通り、本著は出版から30年もの歳月が流れておるが、今なお多くのトレーダーに古典的名著として受け継がれているのじゃ。
本書を何度も読み返すことで、テクニカル分析の基本理念やチャート・パターン、出来高と建玉の関係性、移動平均線、エリオット波動、サイクル理論、そしてダウ理論などなどおおよそトレーダーが身に着けておくべきテクニカル分析のすべてがマスターできるであろう。
ただし、
一度や二度、読んだだけでは身につかないぞ。
そして一番重要なことは、
トレードしながらも繰り返し読むことである。
トレードしながらも繰り返し読むべし
トレードしながらと言っても、トレードの最中に読めということではないぞ。分かっておろうが、念のためだ。
トレードを実際にして、勝ったり負けたりを繰り返してトレーダーとしての経験値を積みながらも、折を見て何度も読むことが重要なのである。
本書は、正直言って初心者が読むには難しいと思われる。全くの初心者であればチンプンカンプンであろう。
初心者は、基礎的な学習から始めたほうがよい。何も基礎的な本をわざわざ買ってまで読む必要はない。相場やトレードの基礎的な学習であれば、ネット上にいくらでも転がっているからな。
基礎固めが出来て、トレードを繰り返す。実践に身を置いて、自分の肌で感じることが大切になるぞ。デモ口座はおすすめしない。実践が大切であるのでリアル口座でやるべきである。
ただし、最初から大金を投じてはならん!
絶対に負けるからだ。一度は必ず口座を破産させることになるであろうからな。
少額から始めて、実践の場にトレードの経験を積みつつ、「先物市場のテクニカル分析」を読むことがよいであろう。
繰り返すが、一度や二度では理解できないであろう。身につかないであろう。繰り返し読み返すことだ。
ワシも、今でも時折、読んでおるぞ。以前では気づかなかったこと、自分では理解しているつもりであったが実は誤解していたことなど今でも読む価値があるからのう。
古典的本書が現代の相場に通用するのかどうか
30年も前に出版された、そんなに古い本が、現代のマーケットにおいて通用するのかどうか疑心暗鬼になるかもしれないがそれは杞憂である。
なぜなら!
相場の本質、すなわちトレードの本質というものは昔も今も変わらないからだ。たとえコンピューターによる自動売買やAIによるトレードが普及したとしても、それらのシステムを作っているのは我々と同じ人間だからな。
では、相場の本質とは何か。
何が相場を動かしているのか。
それは、「人の心」だよ。人の心理や感情と言ってもよいかもしれんな。
「人の心」は、これほど文明の発達した現代であっても紀元前の昔となんら変わらんと思わんか。
欲望・恐怖・嫉妬・妬み・嫉み・羨望・失望・嫌悪‥‥‥
挙げれば切りがないが、これらの「人の心」は今も昔も変わらんからのう。30年前など、古典でも何でもない。本物であれば語り継がれるし、読み継がれるのである。
最後に
本書はある程度の基礎・基本の知識がないと難しいかもしれない。
しかし、本気でトレードで勝ちたいのであれば、本書を読んでおくべきであろう。大袈裟に言えば、避けては通れないのである。
実際にトレードをやりつつも、折を見て本書を繰り返し読むことだ。さすればやがて理解できる日が来るであろう。
また、逆説的に言えばだ、本書を理解できないようでは真の勝ち組トレーダーとは言えないとも言えるであろう。
諸君らの検討を祈る。
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